価格帯
Studio $1,875,000 ~
1 Bedroom $2,760,000 ~
2 Bedroom $5,550,000 ~
築年数
1931年築
(※2025年現在全館リノベーション中)
総世帯数・階数
375 世帯
52 階建
建物設備・共用施設
24Hフロントサービス
フィットネスジム
室内プール、車寄せ
屋上デッキ、パティオ等
売主(ディベロッパー)情報
Dajia US
※詳細は下段コラムにて解説
交通
E,M,6番線51 St駅 徒歩1分
E,M,6番線Lexington Av–53rd St駅 徒歩6分
4,5,6,7,S番線Grand Central駅 徒歩9分
Waldorf Astoria Residences New York 幾度の苦難を乗り越えて
まずこの Waldorf Astoriaには、New Yorkの歴史、そして、Condominiumとして今回販売されるまでには幾多の苦難があり現在の形が出来上がっている。当初は、なんと現在のエンパイアステートビルディングがあった場所に、「ウォルドルフ・ホテル」、そしてその隣に「アストリア・ホテル」が立ち並んでいた。その後、1931年に現在のPark Avenue沿いに移転、再建され現在の建物の形となったとのこと。1世紀近くもNew Yorkの歴史の中にあり、米国大統領を始め、各国の首相が宿泊し、米国内でも屈指の高級ホテルの地位を確立していた。
その後、このホテルを買収することを夢見ていた大手ホテルチェーンのヒルトンホテルズ創始者であるコンラッド・ヒルトンは、1949年にウォルドルフ=アストリアを買収した。その後は、ニューヨークのみならずアメリカを代表する高級ホテルとして君臨し、現在は、ヒルトンホテルズのフラグッシップホテルとしての位置を確立したようである。2005年1月からは、ヒルトンホテルズの最上級クラスのホテルが「ウォルドーフ・アストリア・コレクション」と呼ばれるようになった。しかしながら、2007年に、母体であるヒルトンホテルズが投資ファンド運用会社「ブラックストーン・グループ」に買収されたことにより、ウォルドルフ=アストリアも同グループの所有となったが、2013年に再び売りに出された。
そこで、現れたのが中国資本であった。2014年10月、中華人民共和国の保険会社で鄧小平一族と繋がりを持つ政商の呉小暉が経営する安邦保険集団(2018年2月の呉小暉への訴追から中国共産党政府が完全に管理する事実上の国営企業となった)The Anbang Insurance Group of China によって、100年間ヒルトンが運営に携わる条件の下、およそ19億5000万ドル(約2100億円)というホテルの売却ではアメリカ史上最高額で買収された。この契約の中には、Waldorf Astoriaだけではなく、Westin St. Francis in San Francisco, the Loews Santa Monica Beach Hotel, the JW Marriott Essex House in New York なども含まれていた。2017年に、内装改修のためホテルは一旦閉館することとなり、ここからリノベーションが始まったのである。2019年にThe Anbang Insurance Group of Chinaは、Waldorf Astoria以外のホテルをSouth Korea’s Mirae Asset Management Co.に売却したとの報道がなされていた。
そして、ここからも色々と事件が発生するのである。
中国政府は、安邦が規制に違反し、保険金の支払い能力に危険性があるとし、安邦は清算され、呉小暉は詐欺の罪で18年の懲役刑を言い渡される事態となりました。
このような事件が起き、プロジェクトは多くの困難に直面しました。2018年には安邦が中国政府の管理下に置かれ、新たな中国系持株会社に所有権が移転。さらに最近では、ウォルドルフ改装プロジェクトの責任者アンドリュー・ミラー氏は、総工費が30億ドル近くに膨れ上がったことを受けて辞任しました。これもリノベーション工事がここまで遅くなった原因の一つと報道されております。2019年6月、中国財務省の中国保険保障基金(China Insurance Security Fund)は「大家保険(Dajai Insurance)」を設立し、安邦と同じ構造と株主を持つ企業として運営を継承。そして、このDajai がSponsor(売主) として、現在に至っています。
ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツというヒルトン最上級ブランド
「ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ」は、ヒルトンのなかで最も格上のホテルブランドである。日本初進出となる最上級ブランドのホテル「ウォルドーフ・アストリア大阪」を2025年4月3日に開業する。大阪・梅田の新街区「グラングリーン大阪」にできる複合ビルの上層階に入ることになっている。また、都内においても、ヒルトンは三井不動産とのホテルのブランディング/マネジメント契約の締結を行ったと発表。「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」となり、日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業における複合施設の39階~47階にて2026年に開業する予定となっている。ニュースやネット記事でブランド名を聞いたことがある方もいるのではないか。
また、「ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ」は、世界各国にホテル・リゾートを展開している。アジアでは、バンコク、北京、上海、モルディブ等、ヨーロッパ、アフリカなどでも、まさに高級、富裕層、リゾートな雰囲気のホテルを提供しているようだ。私も、いつかは宿泊してみたい気持ちで一杯になった。


















